承継・財産
株を分けるリスク
兄が創業した会社で専務をしています。兄には2人の息子がいて、「株を公平に分けたいと思うがどうだろうか」と言いだしました。上場の予定もありませんから、将来のことを考えると議決権は一人でもつことが原則だと強く進言しましたが、こと自分の息子のこととなると情が湧くのか、あるいは奥さんに懇願されたのか、株を分けて息子2人体勢で後を継いでほしいと考えているようです。説得を試みたいと思いますので、株を分けて失敗したお会社の事例など教えていただけますでしょうか。
業種:記載なし
年商:記載なし
牟田太陽より回答
「子どもが2人いるので田畑を半分づつ分ける。その子どもも2人づつ子どもが生まれたので、また半分にして分ける」こうやって最後には無くなってしまうのを「たわけ者」といいます。
子どもだけでなく昔は親族や幹部にも株を分けるのが当たり前だった時代があります。高度成長期にはそれがモチベーションになったからです。
しかし、代が替わると相続税が発生したりと問題も多く出てきました。結局、会社が時価で買い取らなくてはいけなくなったり、中には「売らない」と言う者も出てきたりするのもよく聞く話です。
今回の場合は、息子さん2人です。考えうるリスクは、いまは仲が良くてもお父さんが亡くなった後どうなるかです。
(2022年10月18日 回答)
関連する記事
-
承継・財産
《人間関係 番頭さんへの対応》父が創業をした会社を4月から引き継ぐ予定ですが、番頭、役員との溝がなかなか埋まりません…。これまで新卒で入社して営業の現場から叩き上げでここまで頑張ってきたつもりですが…「自分と合わない」という理由で、番頭、役員を整理してはいけません。 本来、先代の番頭、役員の処遇は、先代が考えるべきことです。その方達が残るということは先代の判断と考えるべきです。
業種:菓子類の卸売
年商:10億
-
承継・財産
2022年は要所となる年です。 「かなめのところ」と書いて要所です。人が幸福に暮すために何が必要かというと、要所で間違えない選択をすることです…
業種:食肉関係
年商:30億円
-
承継・財産
一言でいうと兄嫁、弟嫁を会社から出すことです。 兄弟経営でも揉める会社が多いのに、兄弟の嫁まで入れて良いことはありません。 会社で揉めていては、プライベートにも影響します。プライベートの影響は、また仕事にも跳ね返ってきます。負の連鎖です。 それはオーナー企業にとっては致命的なことです。 親族が主要なポストを占めている会社で働く社員の気持ちも考えなくてはいけません。何処を向いて仕事をしたらよいのか分からなくなります。離職率にも繋がってきます。
業種:製造業
年商:5億円
