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後継者の育て方
後継者をどのように育てるか?という質問です。
私は58歳の二代目経営者であり、後継者をどのように育てていくか。ということでご質問させていただきます。
弊社は25人程度のパッケージ製造会社です。後継者は現在、29歳で東京の製造系コンサル会社に勤めており、1年後に入社します。私自身は22歳で入社し、父から、まずは現場を覚えろ、ということで現場畑が長く15年程製造にいました。良い点も多々ありましたが、息子を私と同じように当初は製造現場に配置して1・2年修行という形よりも、製造・営業は部下にまかせ、最初から経営者として勉強させた方が良いのではないかと考えております。なぜなら、現在29歳であり、経営者になるなら経営の勉強をしなくてはいけない年齢ではないか、と考えます。また右肩上がりの時代ではなく経営者の舵取り(戦略・戦術)がより重要な時代であるため、経営者としての経験を積むべきと考えた方が良いのではないか、と考えたりします。牟田先生にご教示いただけますと幸いです。
業種:記載なし
年商:記載なし
牟田太陽より回答
いつも有難うございます。
社長のおっしゃられることも理解できます。しかし、それは社長の考え方であって、後継者の立場から見たらちょっと違うかと思います。
私も社長と同じく、協会に入協して現場をずっと経験してきました。そこでの多くの失敗体験がいまの私を作っています。講師から怒られ、お客様から怒られ、先輩・上司から怒られ育ってきました。
こまかいことまで知る必要はありません。現場を体験したから、現場に対して的確な指示が出来ています。これはアイルランド時代に立ち上げた飲食店の経験からも言えます。一応一通り厨房に立ったからこそ、ダメなものが何故ダメなのか説明が出来ます。
頭がいいから経営が出来るかと言えばそれは違います。「経営は経験の科学」です。成功体験と同じくらい失敗体験を必要とします。その体験をすっ飛ばして立派な社長になるかと訊かれたらNOと答えます。最終的に苦労をするのは後継社長ではないでしょうか。
(2022年7月27日 回答)
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