承継・財産
息子に経営者の器がない
今年で75歳となり、いよいよ身体の無理もきかなくなりました。息子(40歳)は3年前から会社に入り、後継者教育をしてきましたが、どうにも頼りない。高齢の私が実権を握り続けていいことは一つもないのは重々承知ですが、やはり息子一人に背負わせるのは心配でなりません。株は息子に集中させるとしても、仕事については息子一人に集中させない方策をとるべきか、逡巡しています。
業種:記載なし
年商:記載なし
牟田太陽より回答
なかなか難しい決断ですね。
私の考えを申しますと、「中小企業の6割が後継者不在」であるならば、後継者がいるだけで十分ではないかというものです。
とは言っても親の悩みは尽きないかと思います。
「早くにバトンタッチをして息子がダメなら自分が返り咲く」お客様の会社の中には、このような会社も何社か見てきました。幸い会長が社長に返り咲いたという会社はありませんでした。万が一、「返り咲き」が起こってしまった場合、そこから息子さんが社長になることは難しいです。「息子はダメだ」というレッテルが貼られてしまうからです。
なかには事業規模を縮小してバトンタッチをしたり、既存事業の一つをバトンタッチしたり、思い切って会社を売却してある程度の金額を息子に渡すという人もいたり、選択肢はさまざまです。一つではありません。
所詮会社は社長の器以上にはなりません。
息子さんのハンドリングできる規模を見極めたうえで最良の選択をされることを願っております。
(2023年5月9日 回答)
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