経営戦略
社長のための経営数字
受注事業の会社を経営しています。社長に就任して3年目になりますが、恥ずかしながら財務を経理にまかせっきりです。
社長として、これだけは見ておくべき経営数字がありましたら教えてください。
業種:精密機器製造
年商:30億円
牟田太陽より回答
向上心があることは成長への第一歩です。恥ずかしがることはなく、とてもいいことです。
「経営数字」と一口に言ってもさまざまあります。「人・モノ・カネ」とよくいいますが、ほとんどが数字で表せるからです。
財務面の数字だけでなく、気にしてほしい数字を書きます。
1 市場の地位(地域〇位、業界〇位)
2 一人当たりの売り上げ、一人当たりの粗利益高、一人当たりの経常利益高
3 直間比率
4 原材料、固定費
5 社員の賃金
私の「実学の門」セミナーなどで話をしているのが、「一人当たりの経常利益200万円」を目標にしてください」というものです。
200万円というのは、日本経営合理化協会の「佐藤肇の長期経営計画」「牟田太陽の無門塾」などでさまざまな会社を見ていて一番現実的な数字だからという根拠です。
経営は常に逆算です。
目標経常利益200万に対して、180万であったり、150万であるならば、粗利益をいくら増やせばいいのか逆算して行けばいいからです。そうするとおのずと目標売上が出てきます。
また「1 市場の地位」とあります。そこに向けて逆算で目標を立てていくこともできます。
そうやって自社の未来のあるべき姿を想像して日々頑張ってください。
(2022年2月3日 回答)
関連する記事
-
経営戦略
商品開発など、プロジェクトチームを作ることをお薦めします。各部署から数人づつピックアップして10人弱のチームを作ってください。そしてそのチームに商品企画から、開発、製造、販売までやってもらうものです。
業種:記載なし
年商:記載なし
-
経営戦略
会社を継いで5年目になる後継社長です。様々な経営情報を耳にしたり経営者の方と接したりしていると、非常に学びになるのですが、つくづく自分の「経営センス」のなさを痛感します。 勉強熱心な性格ではあるので…確かに「センス」というのはあります。 しかし、世の中センス100点なんていう人はいません。体調によっても判断が鈍ったりすることだってあります。センスいいと言われる人だって、70点から80点を行き来しているのではないでしょうか。それが人間です。そこに努力で近づく
業種:生コンクリート関係
年商:約13億円
-
経営戦略
これからオーナー一族として永く永く会社を経営していくのであれば、決して第三者に売却してはいけません。かつては親族間で株を持っていることが良しとされた時代がありました。 しかし、「永く続ける」という観点から見ますと非常にリスクが高いです。今回のように親族が持っている株を買い集め、それが51%を超えてしまえば会社は他人のモノになってしまいます。そういった会社には、分散してしまっている株を出来るだけ早く買い集めるよう進言しています。株を保有している親族としても、自分に何かあった場合、株も相続税の対象になります。早く対処をしたいとは思っているはずです。
業種:遊技関連施設の運営
年商:約13億円