経営戦略
新たなビジョンの描き方
3年後に経営のバトンタッチを予定しています。
私は大学卒業後に都銀で5年勤め、その後に父の会社に入りました。10年目でいまは専務です。太陽さんにご相談したのは、私の代で新たな経営ビジョンを掲げたいのですが、5年先の我が社のビジョンは描けても50年先の目指すべき姿となると上手く描くことができません。これから社員たちと一枚岩で新たな事業を創出し、さらなる飛躍を目指しています。
そのためにみんながワクワクするような、同じ方向を向けるようなビジョンが必要です。どれだけ先の未来をありありと思い描けるかが社長の器であると痛感しています。お力を貸してください。
業種:九州地方で建設業をしています
年商:40億円
牟田太陽より回答
「VUCAの時代」と呼ばれるほど不透明な時代です。「先が見えないのに計画書を作るのは意味がない」などと言う社長が増えてきています。その中でもそのような考えは素晴らしいことだと思います。
「経営は逆算」です。「何年後にはこうありたい」という姿を思い浮かべてそこに対して逆算をしていきます。確かにこのコロナ禍で延期は仕方ありません。しかし、嬉しいことも、残念なことも、全て含めて社員と共有をすべきです。それなくして「一枚岩」などあり得ません。
東証二部上場の工藤建設の故工藤五三 創業社長の最初の事業発展計画書は、いまの10倍の厚みのある計画書だったそうです。会長の牟田學と出会い、勉強して1年8カ月かけて計画書を作成しました。それは「自分自身」を詰め込んだ一冊でした。それが社員の心に刺さりました(ご参考 工藤建設社 URL)。
書き過ぎも、足りない箇所も、社長の個性です。だから私もそういうところは手を付けません。カッコつける必要もありません。まずは自分自身の事業に懸ける思いを書き綴ってみてください。そこから徐々に目線を先に延ばして行けばいいと思います。
(2022年3月16日 回答)
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年商:記載なし
