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父が開発した商品は大事にすべきなのか

キッチン用品メーカーです。先月、先代である父(現会長)と大喧嘩をしてしまいました。
父が35年前に開発した商品が飛ぶように売れ、これまでの経営を支えてきたのは確かですが、現在は競合商品も多いし、そもそも斜陽であると思っています。ここ5年くらいで売れ行きもだいぶ落ちてきたため、コストが割高になってきたので、いよいよ販売終了を決断しようとしたら父に叱られてしまいました。先代は何を商品維持の基準にしているのか見えません。どうしたら良いでしょうか。

業種:キッチン関連の用品の取り扱い

年商:5億円

牟田太陽より回答

「父が開発した商品は大事にするべきか」と訊かれれば、間違いなく「大事にするべきです」と答えます。
何故かというと、社長も会長の子供であるのと同時に、35年もの間可愛がってきた商品もまた可愛い子供同然だからです。同じような理由で喧嘩になり、90代の父親から「お前が会社を出ていくか、俺が会社を出ていくか」と言われた社長の話を知っています。
親子で経営をやっているのであれば、そこのあたり気を使わなければいけません。

しかし、収益性の面から考えるとまた別の話となってきます。
商品の収益性を表す指標として「交差比率」というものがあります。
交差比率=商品回転率×粗利益率
一般的に200%以上で優良な商品となります。

「それ以下だと切る」というのもまた極端な話ではないでしょうか。
まずは、150%から200%にするためにはどうしたらいいかなど、努力を重ねてみてはいかがでしょうか。
それでもダメな場合は商品維持が困難と考えなくてはいけないかもしれません。

(2022年4月4日 回答)

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