承継・財産
株の買戻し
父が急逝し、会社を継ぎました。私はもともと継ぐ気がなく、父の会社のことについてほとんど把握していなかった(典型的な昭和のワンマン社長だった、という理由もありますが)のですが、どうやら父は、創業時にお世話になった方や親せき縁者に会社の株を広く持たせてしまっているようです。継いだからには、持続的経営を望んでおり、将来も上場などは考えていないため、タイミングを見計らって株の買戻しが必要かと考えますが、その策でおおむね正しいでしょうか?
業種:記載なし
年商:記載なし
牟田太陽より回答
もちろん最終的には買い戻した方がいいです。
「株は分散させてはならない」というのが鉄則です。
しかし、先代がそうしたのも分かります。その時代は高度成長期で、株を持たせることがモチベーションになったからです。「まだ何人か株を持っている親族がいる」という悩みをもっている後継社長は多いです。
親族や、元幹部が持っている場合、株には相続税もかかりますし、相続する側からしたらメリットはありません。早めに買い戻した方がお互い良いと思われます。
ただし、タイミングが重要です。
税理士さんと相談の上、株価の評価、買い取り額などを決めてください。相続税評価額で算定する会社が多いです。あとは出た評価額にキチンとした根拠が示せたらまずモメることはないかと思われます。
(2023年5月11日 回答)
関連する記事
-
承継・財産
いかに「やりがい」を感じさせることが出来るか、この一言に尽きます。 私の父である牟田學は、出張族で私が幼い頃、家にいることはほとんどありませんでした。 しかし、家に戻ると、出張先での出来事や
業種:制御盤関連
年商:30億円
-
承継・財産
「早くにバトンタッチをして息子がダメなら自分が返り咲く」お客様の会社の中には、このような会社も何社か見てきました。幸い会長が社長に返り咲いたという会社はありませんでした。万が一、「返り咲き」が起こってしまった場合、そこから息子さんが社長になることは難しいです
業種:記載なし
年商:記載なし
-
承継・財産
よく聞く話です。 いままで長い間第一線で社長業をやっていた人が、会長となり違う生活が出来るかといえば難しいかと思います。創業者であれば尚の事です。後継社長が会長の子供であるのと同時に、会社もまた可愛い子供なのです。
業種:不動産管理
年商:20億円