経営戦略
息子2人の不仲
不動産関係の会社です。息子は2人いて、長男が副社長、次男は取締役をさせています。いずれは、本体を長男、姉妹会社が1社あり、そちらを次男に任せたいと考え、これまで教育をしてきたつもりなのです。
しかし、ここ1年、兄弟2人の中が険悪になり、次男は我が社をでて、まったく別の会社で、自分で商売をやるといいだしました。長男のまわりの意見を聞き入れない、あまりにワンマンなやり方に、手をとりあって経営をすることは不可能と感じたようです。
次男は「長男がいる間は、この決心は変わらない」と、我が社を出る気まんまんです。しかし長男を会社から出したり、何か措置をとることも難しいです。兄弟2人、どちらかが欠けては今後の自社の経営は危ういと考えます。いまから別の後継者、という選択肢も、時間がありません。
牟田先生に、手の打ち方の指南、あるいは現社長である私へのご批判など、いただければと思い、ご連絡をさせていただきました次第です。
業種:記載なし
年商:記載なし
牟田太陽より回答
理想は、「子供が二人いたら会社を二つ作る」ことです。
会社が二つあるのであれば、早いうちに次男を姉妹会社にいかせてはいかがでしょうか。今はまだいいですが、ご質問をうかがっていると父親(現社長)が亡くなった後必ず揉めます。
「兄弟2人、どちらかが欠けては今後の自社の経営は危ういと考えます」
とありますが、本当にそうでしょうか。いままで父親、兄弟でやってきてどこかに甘えがあるのではないでしょうか。本当に一人になった時の緊張感、責任の重さを分かっているのでしょうか。分かっていないのだと感じます。
父親が健在なうちに、兄弟を分け、それぞれの会社で少しづつ権限を与えていってキチンと采配が採れるのか見なくてはいけません。任せてみて、小さな失敗を経験させていかなければ人は育ちません。
(2023年11月2日 回答)
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