経営戦略
斜陽産業から新事業へのチャレンジについて
車部品を製造する中小オーナー2代目です。
昨今のIT分野の目覚ましい発展を見ていると、日本の車業界も斜陽産業であることを感じざるを得ません。
大手某社が立ち行かなくなると、当社も途端に経営状況が悪化することは、容易に想像できます。
新分野にトライするべきかどうか迷いますが、社員はこれまで専門的な部品しか作ってこなかったので柔軟性に欠けます。
どのように先読みして備えればよいでしょうか。
業種:自動車関連部品の製造
年商:15億円
牟田太陽より回答
「新事業進出は大胆にやること」が鉄則です。
長野県佐久市にシナノという100年企業があります(シナノ社HP)。
スキーのストックを作っている会社です。スキー(スノーボード含む)人口は、1998年の長野オリンピック時に1800万人でピークを迎えました。
その後、ジリジリと下がり、現在は430万人です。
実にピークの4分の1にまで減少しています。シナノも危機の時もありました。
しかし、いまは復活をしています。
シナノが行ったことは、まずは用途開発です。
「スキーのストックを違う使い方が出来ないか」横展開が始まりました。
ウォーキングポール、トレッキングポール、杖などです。いまではこちらの方が比率が高いです。
そして柳澤社長は、自社にキャンプ好きが多いことに目を付け、「ウチはアルミの中空パイプを加工する会社だから。何かキャンプ用品でこんなものがあったら便利とか、欲しいとかないか?」社員に訊いてみました。
そこで出てきたのがキャンプ用ハンガーラックです。
好きな人は用具に拘ります。その自分が大好きな用具を吊るすことによって、スタイリッシュに見せることにしました。
いまではそのハンガーラックは主力商品の一つにまで成長しています。
社長一人の頭では限界があります。
それならば、お客様のお困りごとを訊いてみたり、社員のやりたいことを訊いてみたりするしかありません。
そして最後に重要なのが「絶対に成功するという社長の情熱です」それ無くして成功はあり得ません。大胆な手を打ってください。
(2022年2月16日 回答)
関連する記事
-
経営戦略
スタート前から具体的な数を決めて、どうやって積み上げていくか社をあげて戦術を決める必要があります。判断の決め手は、「数」です。サブスクリプションは、安価な値段設定で毎月お金をいただくビジネスモデルです。安価でなければ必ず失敗します。
業種:記載なし
年商:記載なし
-
経営戦略
測量、調査、土木の分野は数年先までの地場の開発計画が出ていて、そこからの逆算である程度の売り上げ推移が予測できるものです。開発計画がひと段落すれば売り上げは落ちてきます。 その前に何かしらの手を打たなければいけません。それをやっていなくて人員削減をしなくてはいけないというのは判断が甘いとしか言いようがありません。
業種:測量、調査、土木設計など
年商:60億円
-
経営戦略
男性も育児休暇を取得する時代となりました。もはや関係ないかと思います。 日本経営合理化協会、日本印刷を見てますと企画、営業で優秀な女性がどんどんと出てきています。それを活かさない手はありません。
業種:記載なし
年商:記載なし