承継・財産
自分と合わない番頭の整理について – 経営者が嫌いな社員の処遇
父が創業をした会社を4月から引き継ぐ予定ですが、番頭、役員との溝がなかなか埋まりません…。
これまで新卒で入社して営業の現場から叩き上げでここまで頑張ってきたつもりですが、どうも創業者の息子ということで、社員からは距離をおかれている感じがしてきました。
特に、父と創業当時から経営に携わっている番頭さんであったり、役員の方との溝はなかなか埋まらず、日々、報告・連絡・相談に苦労しています。
4月から社長を引き継ぐのですが、これを機に役員構成を整理した方が良いのでしょうか?
業種:菓子類の卸売
年商:10億
牟田太陽より回答
「自分と合わない」という理由で、番頭、役員を整理してはいけません。
本来、先代の番頭、役員の処遇は、先代が考えるべきことです。
その方達が残るということは先代の判断と考えるべきです。そこを新社長が整理をしてしまっては、他の社員はそれをどう受け取るでしょうか。
「自分に合わない者、古い者ほど遠ざけずに近くに置くこと」と中国の古典にもあります。
人間は、嫌な人、合わない人ほど避けようとするものです。しかし、逆にそういう人ほど大事にしなければなりません。
社員はそういう人に安心感を覚えるものです。上に立つ者の心得です。
相手は自分を映す鏡です。自分が避ければ、相手も避けます。
自分が嫌えば、相手も嫌います。そういう人ほど大切にしてください。
(2022年2月18日 回答)
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