経営戦略
「差別化」か「独自化」か
「差別化」するためにライバルを徹底研究せよという人。「独自化」のためにライバルではなくお客様だけを見よという人。両者の指導のうち、私の会社(日用品雑貨の製造販売)では、後者の考え方をとっていますが、ついついライバルの方にも目がいってしまい新商品の方向性に迷いが出てきてしまいます。
牟田理事長は「差別化」「独自化」についてどのような考え方を持っておられますか?
業種:日用品雑貨の製造販売
年商:30億円ほど
牟田太陽より回答
どちらかというと、私は「独自性」を大切にします。
本を執筆する際も、他の経営書を読まないようにします。やはり、読んでしまうとそちらに引っ張られてしまうからです。読むとしても小説など全く関係ない本を読んだりして文章の勉強などをするようにしています。
「学ぶ」という言葉は「まねぶ」が語源ともいわれています。「ベンチマーク」という経営用語もあります。ですので、ライバルの商品を研究することも重要です。しかし、単なる真似は絶対にしてはいけません。
かつて、日本車や日本の家電製品は欧米の真似だと叩かれた時代がありました。
日本人は、部品一個まで分解して、「もっといい製品を作るにはどうしたらいいか」「もっとお客様の役に立つためにはどうしたらいいか」と考え差別化であったり、独自性を付け加えてきました。何十年も経ちいまでは世界に誇れる技術であったり、製品に進化をしています。
そういった努力をすることが大切です。
(2022年4月19日 回答)
関連する記事
-
経営戦略
タイではかなり前から当たり前となっていますし、日本でもこれからは増えてくると思われます。 質問のタイトルには「社長としてのLGBTQ対応」とありますが、これは社長だけではなく会社としての
業種:アパレル関連
年商:30億円
-
経営戦略
「長期経営計画セミナー」でお世話になっているスター精密の佐藤肇会長に聞いたことがあります。 もともとスター精密は、時計の内部の小さな小さなネジを作る会社でした。その値段は一つ1円しない価格だったそうです。「時計の部品としては一つ1円しない価格だけれども、その小さなネジを作る技術は、他の業界から見たらダイヤモンドのような価値なんだよね」と佐藤会長はおっしゃられていました。
業種:静岡エリアを中心にした自動車部品の製造と販売
年商:約15億円
-
経営戦略